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南渡島消防事務組合

TEL. 0138-73-5130

〒049-0162 北斗市中央2-6-6

心肺蘇生法

 心臓が止まってしまうような重大な事故は、いつ、どこで、何が原因で起こるか分かりません。心臓と呼吸が止まってから時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下しますが、心肺蘇生やAED(自動体外式除細動器)などの応急手当を行えば、救命の可能性はおよそ2倍になることが分かっています。

 日本では、119番通報があってから救急車が現場に駆けつけるまでに平均して約9分かかります。事故などにあった人が心停止になったとき、その人を助けるためには、そばに居合わせた人(以下「バイスタンダー」といいます)が応急手当を行うことが重要となります。

1 反応の確認

・耳元で「大丈夫ですか?」と繰り返し呼びながら反応を確認する。
        


2 助けを呼ぶ

・「誰か来て下さい!この人の意識がありません」と大声で助けを求める。
・「あなたは、119番通報しAEDを持ってきて下さい」と頼む。
・通報を頼まれた者は、意識を有無を伝えることにより、心肺蘇生法の口頭指導が受けられます。
        


3 呼吸の確認


・10秒以内で胸や腹部の動き(上がり、下がり)を呼吸の確認をして下さい。
・動きが無い場合や判断に迷うときは、心肺停止と判断します。
        


4 心肺蘇生法

・胸骨圧迫(心臓マッサージ)30回、強く・速く・絶え間なく押す。
※胸の真ん中を少なくとも5cm沈む力、100回/分の速さで圧迫する。
※救急隊が到着するか、傷病者に兆候(動き)があるまで繰り返す。
※2分を目処に交代する。
       


・人工呼吸
・気道を確保(頭部後屈、あご先挙上法)して約1秒かけて胸の上がりが見える程度の量を2回、吹き込む。
※人工呼吸は失敗しても成功しても2回まで!すぐに胸骨圧迫を再開する。
※ためらわれる場合は、胸骨圧迫のみ実施する。
※感染防護用具を使用することが望ましい。
             


5 AEDの準備

①AEDのケースから取り出し傷病者の横に置く。
②電源ボタンを押す。(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もある)
③音声メッセージに従う。
④胸・腹が汗などで濡れてる→タオルなどで拭き取る。
※貼付剤、貴金属がついている→外す。
※風呂場など水で床が濡れている→脱衣場などへ移動する。
⑤袋から電極パッドを取り出し絵で示されている位置に胸に貼る。
※電極パッドが肌にしっかり張られているか、ケーブルの接続を確認する。
※ペースメーカー(鎖骨の下、付近に手術跡や機械が入っている部分が膨らんでいます。)がある場合は、電極パッドをペースメーカーのからずらして貼る。
⑥自動的に心電図の解析が始まりますので、傷病者の体に触れないこと。
※小児用(未就学児)のパッドや機種によっては、本体に切り替えスイッチを操作する場合があるので、注意して貼り付ける。
            


6 電気ショックの実施

・電気ショックが必要か?は、AEDが判断します。
・AEDの音声ガイダンスの指示に従い、「電気ショックを実施します!離れてください!」と周囲に知らせ、傷病者の体 に誰も触れていないことを確認した後、点滅しているボタンを押す。
        


7 電気ショックの実施後

・AEDの音声ガイダンスの指示により、ただちに胸骨圧迫を開始し、以降は心電図の解析→電気ショック→心肺蘇生法の手順を2分おきに繰り返します。
※AEDの音声ガイダンスに従って下さい。
※明らかな生体反応(目を開ける・体を動かすなど)があった時以外は心肺蘇生法を中断しないで下さい。
        


8 救急隊への引き継ぎ

・倒れていた状況、実施した応急手当、AEDによる電気の回数などを答えて下さい。

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気道異物除去

 のどに異物が詰まると、話しかけても返答ができないとか、のどをつかむような仕草をして、苦しい状態を示そうとします。傷病者が咳をすることが可能であれば、咳が最も効果的です。

1 背中をたたく方法

・立っているか座っている場合
  傷病者の頭をできるだけ低くし、胸を一方の手で支え、他方の手で左右肩甲骨の間を続けてたたきます。

・寝ている場合
 傷病者を横向きにし、胸と上腹部(へそのすぐ上、みぞおちより下方の位置)を救助者の太ももで支え、左右肩甲骨の間を続けてたたきます。

・子供の場合
 基本的には上記と同じ要領で行いますが、いずれも力を加減して行うことが大切です。

・幼児の場合
 素早く抱きかかえるか、太ももで支え、頭を低くして平手で背中をたたく。

・乳児の場合
 救助者は、自分の手で乳児のあごを支え、腕に乗せて頭の方を下げ、もう一方の手で背中の真中をたたきます。


 2、お腹を突き上げる方法
    傷病者の後ろから抱くような形で、上腹部に握りこぶしを当て、
  もう一方からその握りこぶしを上から握り、瞬間的に手前上方に
  突き上げます。

  ※ 乳児や妊婦には絶対に行わないで下さい。握りこぶしが剣状
    突起に当たっている時も行ってはいけません。
     尚、行った場合は内臓を損傷している可能性があるので、窒息
   状態がおさまっても必ず医師の診察を受けましょう。

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切断・止血の応急処置

・指の場合
①傷口に清潔なガーゼやタオルをあてる。
②もう片方の手で血が止まるくらいの力で握る。
③切断された指を清潔なガーゼなどにくるみビニール袋に密閉し、氷水入りの袋や容器に入れて下さい。
※切断した指を直接氷水に入れて冷やすと細胞が破壊され再接着できなくなります。

・腕の場合

①切断面に厚く重ねた清潔な包帯やタオルなどをあてる。
②切断面や付近を手でおさえる。(血が止まらない場合はフェイスタオルなどで切断面より心臓に近い位置で血が止まる程度に縛って下さい。)
※30分から60分毎にゆるめ、2分程度したら再度、縛って下さい。
※縛った時間をメモしておいて下さい。
③切断された腕をビニール袋に密封し、氷を詰めたアイスボックスなどに入れて下さい。

・止血について
人間の全血液量は体重1kg当たり約80mlで、その1/3以上失うと生命に危険があります。

           【直接圧迫止血】                     【間接圧迫止血】       
         

※ 止血をする場合は、万が一の感染防止のため、傷病者の血液には触れないようにし、できる限りビニール袋やビニール手袋を着用しましょう。

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やけどによる応急処置

・手当て
①急いで冷たい水、水道水を注いで痛みが取れるまで冷やして下さい。
②衣類を脱がさないで、そのまま衣類の上から冷水をかけて下さい。
③水ぶくれは、つぶさないで下さい。
④薬品によるやけどは、衣服を脱がし流水を直接患部にかけて薬品を洗い流して下さい。
 ※体の広範囲を10分以上、冷やし続けることは体温をひどく下げる危険があるので、低体温に注意しましょう。(特に子供や高齢者には注意が必要です。)

・やけどの進達度判断

     


・体表の面積割合



・重症度の分類

重 症 ○ 成人で体表25%以上、幼小児・高齢者で20%以上のⅡ度熱傷
○ 体表10%以上のⅢ度熱傷
○ 目・耳・会陰部などを含む熱傷
○ 気道熱傷・電撃傷
○ 骨折・外傷を伴う熱傷 など
中等症 ○ 成人で体表15~25%、幼小児・高齢者で10~20%のⅡ度熱傷
○ 体表2~10%のⅢ度熱傷(目・耳・会陰部などを含まない)
軽 症 ○ 成人で体表15%以下、幼小児・高齢者で10%以下のⅡ度熱傷
○ 体表の2%以下のⅢ度熱傷


● その他以下のホームページを参考にして下さい。

日本赤十字社)    (北海道医師会)     (日本小児科学会)

日本中毒情報センター
※ 化学物質(たばこ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒などによって起こる急性中毒について、実際に事故が発生している場合に限定し情報提供をしています。
    大阪中毒110番  072-727-2499(24時間対応)
    つくば中毒110番 029-852-9999(9時~21時対応)


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